転職面接の事前準備は大丈夫?必ず役立つ5つのポイント


転職活動で面接を受ける女性

面接担当はどんなことを考えている?

あなたが職場探しをする際にいろいろな希望があるのと同じように、採用する側にも求職者に対して希望や条件があります。面接官の方は、求めている条件に対して求職者の方がそのポイントを満たす方かどうかを見極めています。
雇われるためにどうするか、ではなく採用する側が求める役割を果たすことを念頭に置いて面接に臨みましょう。


面接担当はここを見ている!面接の事前準備に大切にしたい5つのポイント


じっと見つめる面接官

1.第一印象
2.受け答えがしっかりとしているか
3.仕事に対する意欲・積極性
4.経験・スキル
5.誠実さ・素直さ


1.第一印象

第一印象で合否がされると言っても過言ではありません。採用側は職場の雰囲気や今働いている人との相性を判断する際に第一印象を理由に挙げることが多いです。
第一印象をよくする方法は案外簡単です。


◆まずは見た目、身だしなみを整えましょう


身だしなみの整った女性

面接に向かう際は証明写真の撮影をしたスーツであれば間違いがありません。スーツはもちろん、中に着るシャツもアイロンがけしてしわのない状態で面接に挑みましょう。

髪型は清潔感重視です。髪が伸びっぱなしなら事前に整え、髪色を明るくしている場合は栗毛色くらいまでは暗く落ち着いた色に染めるようにしましょう。ロングヘアーの方は後れ毛など出さず、しっかりと結びましょう。前髪が長い方は耳にかけたりヘアピンで留めたりして両目がはっきり見える方が印象はより良くなります。
案外気を抜きがちなのは足元です。服や髪型が整えられていても靴がボロボロだと普段の姿や行動はだらしないのかな、と思われてしまいます。靴は家を出る前にホコリがかぶってしまっていないか、靴の塗装は剥げてしまっていないかを確認しきちんと磨いていくのがベストです。

面接前には鏡でネクタイが曲がっていないか、襟が折れていないか、髪型は乱れていないか最終チェックしましょう。


◆表情や声の出し方、姿勢を正す

面接が始まる前に整えておきたいポイントです。表情は笑顔を心がけましょう。緊張で顔が強張る場合はマッサージやあいうえお体操で表情筋をほぐし、少しでも柔らかい笑顔ができるようにしておきましょう。
表情と声の出し方と姿勢は連動します。背中が丸まっていると下を向いてしまい、声が届きづらくなってしまう上に表情は暗く見えます。背筋を伸ばし、面接官の目を見てはっきりと伝えるようにしましょう。
面接も時間が少し経つと緊張が和らぎ背筋が丸まりがち。意識的にピンとした状態でいるようにしておくと安心です。これは事前に癖付けておくと本番に活かせます。


2.受け答えがしっかりとしているか


◆相手の目を見てハキハキとわかりやすく伝える


笑顔で面接を受ける女性

第一印象と似ていますが、面接全体を通して意識しておきたい大切なところです。
受け答えがしっかりとしていると判断されるにはいくつかの項目があります。
相手の目を見て話ができているか、質問に対する回答はハキハキと明快でわかりやすいか。これらがクリアできていると相手に「受け答えがしっかりしている」と好印象を与えることができます。

はきはきと話す、答える内容がわかりやすいことはリンクしています。伝えたいことが前もってまとまっていれば、言いたいこと・知ってほしいことが自信をもって相手に届けることができます。 履歴書・職務経歴書の書き方 で解説した「過去の自分の振り返り」を行い自分の過去の棚卸し作業をしましょう。その場で受け答えの内容を振り返っていると時間もかかり、「自分のことなのにわかっていないのか」と思われてしまいかねません。

相手の目を見て話すことが苦手な人は眉間あたりを見て話してみましょう。相手からは目を見られている感覚があるためじっと見つめあうことが得意でなくても悪い印象にはなりません。


3.仕事に対する意欲・積極性


◆採用する側は何を求めているのか


いきいきと笑顔で働く女性

採用する側からすれば、頑張ってくれる人に働いてほしいです。冒頭にお伝えした「雇われるためにどうするか」ではなく「採用する側が求めている役割を果たす」ということを念頭に置いて面接に臨みましょう。採用する側が求める役割はそれぞれ異なってくるかと思いますが、共通してくることはやる気があるのかどうかです。

仕事に対してどういう気持ちで向き合っているか、モチベーションはどういうときに高まるかを伝えられるよう頭の中にまとめておくと自分の言葉で話すことができます。
実際に経験していないことを話して採用されても意味がないので、自分の経験の中から掘り起こして準備しておきましょう。仕事の中で感じた前向きなエピソード、失敗したエピソード、セットでその失敗をリカバリーした(もしくは今後リカバリーする)話もあると色々と質問されたときも安心です。

このような過去のエピソードトークで失敗しがちなのが経験を台本調にしてセリフ化させて覚えてしまうこと。過去の経験や考えなどの想いを書き出すことは大切なのですが、せっかくの自身の経験話に感情が乗らずリアリティがなくなってしまいます。当時の感情を思い出し、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。


◆面接官からのよくある質問「なぜうちで働きたいの?」


微笑む面接官

面接官からの質問でよく挙げられるのが「なぜうちを選んだのか」です。
給与や立地、求人情報に記載されている条件から総括的に見て選んだ中で一番いいと判断したからかと思いますが、言語化できていなければ答えづらい質問です。
この仕事を経験し将来したいこと、事業所選びの軸はなにか(ほかに受けたいと思ったところの共通点)、具体的にどういう気持ちで仕事に取り組んでいきたいか、面接を受ける事業所は他とどこが違うのか。このあたりの考えを整理してみると「なぜこの事業所で働きたいと思ったのか」を言語化することができるはずです。


4.経験・スキル


履歴書とパソコン

履歴書、職務経歴書にも書いてあることなのですがより深く話を聞きたいときに質問されるところです。経験やスキルはあるにこしたことはないですが、できること、まだできない・やったことないこと、これから身に着けていきたいことをピックアップして伝えましょう。
概ね履歴書や職務経歴書に記載されているはずなので一から十まで説明する必要はありません。こだわりを持って取り組んでいることやステップアップしたいもの・ことなど前向きなアピールを2、3個にまとめ簡潔に話せるようにしておきましょう。



5.素直さ・誠実さ


◆自分を美化させすぎると不自然


指でバツ印を示す女性

これから一緒に働く仲間として迎え入れる要件に素直さや誠実さは大切です。
面接でより良い自分を見てもらいたいと美化した自分を見せようとする人がいますが、それはあまりプラスにはなりません。もし採用されたとしても入社後のギャップが生じますし、何よりもあなた自身が周りから信頼を得られないということに繋がります。

自分のいい面ばかりを見せるのではなく、今のあなた自身をより良い表現で伝えられるようにしておくのがベスト。このとき、マイナスな表現ではなく前向きな表現で伝えるようにしましょう。面接官は今後自分たちと一緒に働いてくれる人を探しているので出来るだけ前向きな方がいいと考えるものです。
例えば、前職をやめた理由として、不満ばかりをいう方と、前向きなステップアップとして転職を考えている人がいれば、同じような経歴の方でも後者の方を採用したいと考えるものです。


◆相手の質問をよく聞いて、回答はわかりやすく簡潔に

求職者のあなたが自身の経験をすべて話す必要はありません。面接官が何を知りたがっているのか、話をよく聞いて質問に見合う回答をしましょう。だらだらと話されても耳に入ってきません。ポイントをまとめ、わかりやすく簡潔に伝えることを心がけてください。
採用する側に面接でしっかり興味を持ってもらえば手ごたえは十分です!


面接が終わりガッツポーズの求職者

面接準備が整うと自信が湧いて自然と笑顔が出てくるはず。しっかり準備を行い、あなたの魅力を十二分に知ってもらってください。前もって聞かれる予想を立てておくだけで緊張も少し和らぎます。胸を張って背筋を伸ばし、面接に臨んできてください!


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