この記事では働きながら社会福祉士を目指したい人に向けて、以下のような情報をまとめています。
目次
働きながら社会福祉士を目指すのは大変?
福祉業界で働きながらキャリアアップを考えたときなど、社会福祉士の資格取得を目指す人も多いのではないでしょうか。
社会福祉士国家試験は出題範囲が広く、合格率の平均が30%前後(近年では50%台を推移)と、福祉系資格の中でも難易度が高いと言われています。
そのため働きながら社会福祉士を目指すのは簡単ではなく、効率的に勉強を進めていく必要があります。
しかし、大変ではありますが働きながら社会福祉士を目指すメリットも存在しますし、計画的に効率よく勉強できれば合格は充分可能です。
本記事にも役立つ情報を載せているので、諦めずに前向きに行動してみましょう。
※社会福祉士国家試験を受験するには、要件を満たす必要があります。
詳しくは社会福祉振興・試験センターホームページの受験資格をご確認ください。
働きながら社会福祉士を目指すメリット
働きながら社会福祉士を目指すことにはメリットも存在します。
働きながら社会福祉士の資格取得を目指すメリットを3つ紹介します。
実績経験が活かせる
実務で得た知識やスキルは社会福祉士国家試験にも役立ちます。
業務の中で既に知っている単語や知識も多いはずですし、普段関わっている分、知らなかったことでもすぐ理解と暗記ができるでしょう。
働いている分野の科目では高得点が期待できるため、他の科目でつまずいてもカバーが可能です。
また、働いている分野の勉強時間を短縮できる分、苦手分野の勉強に時間をかけることができる点も大きなメリットとなります。
学習のための費用を負担しやすい
社会福祉士国家試験の受験や学習にかかる費用には、以下のようなものがあります。
- 受験料:19,370円(第37回社会福祉士国家試験の場合)
- 参考書:1冊あたり 約2,000円~4,000円
- 通信講座:約35,000~50,000円
- 試験対策講座:約15,000円~30,000円
- 模擬試験:約4,000円~6,000円
値段は参考なので実際にはもっと抑えることも可能ですし、更に高額な学習方法もあります。
費用負担は大きいですが、通信講座や試験対策講座はポイントを絞った効率的な学習やきめ細やかなサポートが受けられる学習方法です。
安定した収入のある社会人であれば、学習のための費用を負担もしやすいメリットがあります。
キャリアアップにつながる
社会福祉士は福祉系資格の中でも需要が高く、キャリアアップにつながりやすい資格です。
現場での直接支援業務から相談支援業務へジョブチェンジもできますし、他の職場への転職にも有利になります。
また社会福祉士を取得すると、資格手当をもらえることが多く収入アップも見込めるでしょう。
相談支援業務はさまざまな問題を抱える利用者様に対応するため、幅広い福祉の知識が必要となります。
簡単な仕事ではありませんが、その分やりがいもあり、社会福祉士の勉強を通して得た知識も充分に活かせるでしょう。
働きながら社会福祉士を目指すデメリット
働きながら社会福祉士を目指す際にデメリットになり得ることも紹介します。
デメリットを把握したうえで、しっかりと対策をしましょう。
勉強時間の確保が大変
社会福祉士国家試験に合格するためには、約300時間勉強する必要があると言われています。
単純計算すると、勉強時間が1日1時間の場合は10ヶ月、1日2時間では5ヶ月かかることになります。
学生であれば1日1~2時間の勉強を確保することも難しくないですが、働いている場合は1時間の勉強時間を10ヶ月も確保し続けるのは大変でしょう。
1時間早起きして勉強時間を確保する、といった方法もありますが、睡眠時間が短くなり継続できないと挫折につながることも。
まとまった時間の確保が難しい場合は、スキマ時間に少しずつ進めていく、平日の不足分を休日で補うなど工夫して勉強時間を作っていく必要があります。
勉強と仕事の両立でストレスと疲労が溜まりやすい
毎日忙しく働いていると、それだけでストレスと疲労が蓄積していきます。
そこに勉強まで加わると更にストレスと疲労が溜まりやすくなるでしょう。
勉強時間が足りないからと睡眠時間を削ると疲労が抜けなくなりますし、趣味を我慢すると息抜きができずにストレスが溜まってしまいます。
ストレスと疲労を溜め過ぎた結果、健康に悪影響を及ぼし、不調によって勉強も仕事もはかどらなくなるという悪循環にはまってしまう恐れもあります。
勉強と仕事の両立は簡単なものではありません。
継続可能な無理のないスケジュールを立てる、ストレスや疲労が溜まってきたら思い切って休む、など自己管理への意識が重要なのです。
試験直前の対策が不十分になる可能性も
学生の頃は受験や試験の直前に追い込みをかけてきた人も多いのではないでしょうか。
社会福祉士国家試験でもできれば試験直前には追い込みをかけて、1点でも多く得点したいもの。
しかし働いている人の多くは、試験前だからといって、まとまった時間を作ってじっくり対策するのは難しいでしょう。
それどころか試験前に限って残業が続くような事態もあるかもしれません。
大学生などが直前の対策を進めていることを考えると、気持ちが焦り逆に集中ができなくなってしまうことも考えられます。状況が違う他人と比べても何の意味もありません。
余裕を持った学習スケジュールを立て、試験直前に焦ることなく自分の勉強に集中できるようにしましょう。
働きながら社会福祉士を目指すための重要なポイント
働きながら社会福祉士を目指すために覚えておきたい重要な3つのポイントを紹介します。
時間管理と計画的な学習スケジュール
働きながら社会福祉士を目指すためには、限られた時間の中で試験範囲を網羅することが必要です。
受験日から逆算して、いつから勉強を始めるか、1日どれくらい勉強するか、など学習スケジュールを立てましょう。
学習スケジュールを立てるには、時間管理も重要なポイントとなります。
現在の生活で計画どおりの時間が取れない場合は、まずタイムスケジュールを確認してみましょう。
改めて振り返ってみると、ダラダラとテレビやスマホを見ている時間が想像以上に長いかもしれません。
休息も必要なので全てを削る必要はありませんが、長過ぎると勉強時間が足りなくなります。
例えばテレビを見るのは30分と決めるなど、メリハリのある時間の使い方をするのが重要です。
効率的な学習方法
社会福祉士国家試験は幅広い分野から出題されるため、ポイントを絞った効率的な学習方法で勉強を進めていくことも重要です。
効率的な学習をするためには、自身の苦手分野や出題されそうなところを重点的に対策することが有効です。
通信講座などを利用することもおすすめです。
過去の出題傾向などを踏まえたポイントを絞った勉強ができますし、分からないことを質問できるなどサポートも受けられるため、限られた時間で効率的に勉強できるでしょう。
効率的な勉強方法は人によって異なります。
ライフスタイルや性格などを考慮し、自分に合った勉強方法を見つけて学習を進めていくことが大切です。
セルフケアとモチベーション維持
社会福祉士国家試験の勉強は長期戦です。
心身とも健康な状態を保って勉強を継続するためには、セルフケアが重要なポイントとなってきます。
良質な食事と睡眠で健康状態を維持することを心がけましょう。
また仕事と勉強だけの毎日を続けていると、心も体も疲れてしまいます。
時には勉強を忘れてゆっくりする時間や、趣味を思い切り楽しむ時間も取ることが大切です。
リフレッシュすることで、気持ちの切り替えができて勉強にも集中できるでしょう。
またモチベーション維持も、社会福祉士を目指すための重要なポイントです。
勉強に対してやる気がなくなる時期でも、気持ちを立て直してモチベーションを維持できると、最後まで勉強を継続できるでしょう。
モチベーションを維持するには短期間で達成可能な小さい目標を立てることなどが有効です。
働きながら社会福祉士を目指すための勉強方法
働きながら社会福祉士を目指すための勉強方法を紹介します。
自分に合ったものから取り入れてみてください。
学習スケジュールの作成
まずは合格までの学習スケジュールを作成しましょう。
スケジュールを立てず闇雲に勉強してしまうと、試験直前になっても出題範囲が終わらない、なんてことにもなりかねません。
受験日から逆算して、いつから勉強を始めるか、1日どれくらい勉強するか、など学習スケジュールを立てましょう。
このとき重要なのは、実行できる無理のないスケジュールであることです。
例えば「毎日4時間勉強して2ヶ月で対策する」という計画を立てても現実的ではないでしょう。
無理なスケジュールを立てると実行できないことでストレスが溜まる、モチベーションが下がって挫折してしまう、といった事態を招く恐れがあります。
働いていると、残業で帰宅が遅くなる日や疲れてすぐに寝てしまう日もあるでしょう。
1日2日勉強できない日があったとしても、1週間、1ヶ月単位で調整できれば大丈夫な計画であると最後まで勉強を継続しやすくなります。
実務経験の活用
実務経験は、働いているからこそ得られる貴重な存在です。
働いている分野の知識はある程度備わっているはずですし、新たに知ることでも実務と結びつけることで頭にも入りやすいでしょう。
また、勉強で得た知識を実務で活かすことで、より理解が深まりますし実務の幅も広がり、双方に良い影響があります。
経験豊富な先輩から知識を得られることもあり、実務経験ならではのメリットをしっかり活用できると大きな力になります。
スキマ時間の活用
働いているとまとまった時間を作るのは難しいですが、通勤時間や仕事の休憩時間などのスキマ時間であれば見つけることができると思います。
スキマ時間を活用してコツコツと勉強を継続することは、働きながら社会福祉士を目指す人には重要なポイントです。
「たかが数分」と感じるかもしれませんが、その数分の勉強を毎日続けるとかなりの時間数になり、スキマ時間を活用していない人との差になります。
最近では気軽に取り組めるアプリもあり、スキマ時間の勉強と相性が良いでしょう。
自分の生活を振り返り、勉強に使えそうなスキマ時間はないか探してみてください。
過去問の活用
過去問は出題傾向の把握や、自分の得意分野、不得意分野の把握に役立つため、少なくとも1度は取り組んでおきましょう。
実際の試験と同じように時間を計って取り組むことで、試験当日の時間配分の練習にもなります。
過去問に挑戦したとき、問題を解いただけで終わるのはもったいないです。
過去問の結果から、間違えた問題は解説をしっかりと確認し、以下の通りに、自分の中に落とし込むことも重要です。
- 現段階の実力の把握
- 苦手分野の分析
- 今後の学習計画に活用
過去問を一問一答形式で取り組めるアプリもあるので活用してみてもいいでしょう。
通信教育や試験対策講座・学習アプリの活用
通信教育や試験対策講座は、過去の出題傾向や最新の福祉業界の動向から分析された、ポイントを絞った内容を効率良く学習できます。
通信教育は自分のペースで進めていけるため、働きながらでも取り組みやすい特徴があります。
試験対策講座はWEBで受講できるものや、対面形式、1科目から受講できるものなどさまざまな講座があり、自分にあった形式を選択可能です。
対面形式では、同じ目標を持つ仲間を出会うことができ、モチベーションアップにつながるメリットもあります。
最近では社会福祉国家試験の対策ができる学習アプリも登場しています。
過去問に取り組めるアプリや暗記カード形式などがあり、スキマ時間にサクッと取り組むのに最適です。
まとめ
社会福祉士は福祉に関する幅広い知識を持ち、福祉のスペシャリストとして活躍できる魅力的な資格です。
働きながら社会福祉士を目指すには、仕事とのバランスを上手く取れるよう時間管理や学習スケジュールを立てることが大切です。
また健康面やメンタルのケアにも気を配り、通信教育や学習アプリなどを活用して効率的に学習を進めることもポイントとなります。
忙しいからと諦めずに今回紹介したポイントを参考にして社会福祉士を目指してみてはいかがでしょうか。
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