目次
精神保健福祉士の国家試験は、2024年度の試験から、新カリキュラムの試験問題に変更されます。毎年6,000人以上が受験しています。累計での登録者数も10万人近くにのぼります。
精神保健福祉士取得に必要な国家試験の合格ラインや合格点、試験の内容などを過去のデータから具体的に解説します。
精神保健福祉士国家試験の合格ライン
精神保健福祉士国家試験を実施する社会福祉振興・試験センターによれば、合格基準は以下のように定められています。
[精神保健福祉士国家試験]合格基準:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
- 問題の総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した合格点以上を得点した者
- 1を満たした者のうち、試験科目9科目群(ただし、(注意2)に該当する者にあっては、5科目群。)の各科目群すべてにおいて得点があった者。
[1] 精神医学と精神医療
[2] 現代の精神保健の課題と支援
[3] 精神保健福祉の原理
[4] ソーシャルワークの理論と方法(専門)
[5] 精神障害リハビリテーション論、精神保健福祉制度論
[6] 医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム
[7] 社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度
[8] 地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉
[9] ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎
総得点が合格点を上回っていても、1科目でも得点がない場合は不合格となってしまいます。
国家試験の出題数・解答方式は?
精神保健福祉士の国家試験は共通科目84問、専門科目48問の計132問で構成されています。
出題科目群は、社会福祉士の国家試験との共通科目は4科目、精神保健福祉士国家試験の専門科目は5科目の計9科目です。
旧カリキュラムの2023年度までの試験問題数と比較すると、31問減っています。
2023年度まで:163問(共通科目80問、専門科目83問)
2024年度から:132問(共通科目84問、専門科目48問)
解答方式はマークシート式で、問題冊子とは別に解答用紙が配布されます。
科目群 | 試験科目 | 問題数 | |
---|---|---|---|
専門科目 | ① | 精神医学と精神医療 | 9 |
② | 現代の精神保健の課題と支援 | 9 | |
③ | 精神保健福祉の原理 | 9 | |
④ | ソーシャルワークの理論と方法(専門) | 9 | |
⑤ | 精神障害リハビリテーション論 | 6 | |
精神保健福祉制度論 | 6 | ||
共通科目 | ⑥ | 医学概論 | 6 |
心理学と心理的支援 | 6 | ||
社会学と社会システム | 6 | ||
⑦ | 社会福祉の原理と政策 | 9 | |
社会保障 | 9 | ||
権利擁護を支える法制度 | 6 | ||
⑧ | 地域福祉と包括的支援体制 | 9 | |
障害者福祉 | 6 | ||
刑事司法と福祉 | 6 | ||
⑨ | ソーシャルワークの基盤と専門職 | 6 | |
ソーシャルワークの理論と方法 | 9 | ||
社会福祉調査の基礎 | 6 |
出典: 厚生労働省「第27回精神保健福祉士国家試験を実施します。」
公益財団法人社会福祉振興・試験センター「令和6年度(第27回試験)から適用する精神保健福祉士試験科目別出題基準(予定版)」
国家資格の合格基準・合格点は?
過去6年間の合格率と合格基準点は、以下の通りです。
実施年度 | 合格率 | 合格点 | 合格点 科目免除者 |
---|---|---|---|
第26回(2024年) | 70.4% | 95点 | 44点 |
第25回(2023年) | 71.1% | 95点 | 49点 |
第24回(2022年) | 65.6% | 101点 | 47点 |
第23回(2021年) | 64.2% | 94点 | 44点 |
第22回(2020年) | 62.1% | 90点 | 40点 |
第21回(2019年) | 62.7% | 87点 | 41点 |
出典:厚生労働省「第26回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」
出典:厚生労働省「第21回精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について」
「第22回精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について」
「第23回精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について」
「第24回精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について」
「第25回精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について」
「第26回精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について」
精神保健福祉士国家試験の合格率は?
2024年に行われた第26回国家試験では、受験者数6,978人のうち4,911人が合格しました。合格率は70.4%でした(前々回の第25回の合格率は71.1%)
近年の合格率は年ごとに上昇しており、2023年では過去10年間で最も高い合格率になっています。第1回の国家試験から見ても、過去3番目に高い合格率です。
第26回が旧カリキュラムでの最後の試験
2024年度の第27回国家試験から、出題される内容が変更になります。
「精神保健福祉の原理」「刑事司法と福祉」「地域福祉と包括的支援体制」が創設され、「低所得者に対する支援と生活保護制度」「保健医療サービス」の項目が再構築されます。
第26回まで | 第27回以降 | |
---|---|---|
共通科目 | 人体の機能及び疾病 | 医学理論 |
心理学理論と心理的支援 | 心理学と心理的支援 | |
社会理論と社会システム | 社会学と社会システム | |
現代社会と福祉 | 社会福祉の原理と政策 | |
地域福祉の理論と方法 | 地域福祉と包括的支援体制 | |
社会保障 | 社会保障 | |
低所得者に対する支援と生活保護制度 | ソーシャルワークの基盤と専門職 | |
福祉行財政と福祉計画 | ソーシャルワークの理論と方法 | |
保健医療サービス | 社会福祉調査の基礎 | |
権利擁護と成年後見制度 | 権利擁護を支える法制度 | |
障害者に対する支援と障害者自立支援制度 | 障害者福祉 | |
刑事司法と福祉 | ||
専門科目 | 精神疾患とその治療 | 精神医学と精神医療 |
精神保健の課題と支援 | 現代の精神保健の課題と支援 | |
精神保健福祉相談援助の基盤 | 精神保健福祉の原理 | |
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 | ソーシャルワークの理論と方法(専門) | |
精神保健福祉に関する制度とサービス | 精神保健福祉制度論 | |
精神障害者の生活支援システム | 精神障害とリハビリテーション論 |
出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「令和6年度(第27回試験)から適用する精神保健福祉士試験科目別出題基準(予定版)」
これまでの試験内容と出題傾向も変更になると思われるため、合格率も変動する可能性があります。
実際に、過去にカリキュラムが変更された第15回では、合格者数・合格率とも第14回を下回りました。
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精神保健福祉士の受験者数は近年横ばいで、カリキュラムが変更となる直前の第14回で駆け込み需要があったものの、その後は毎年7,000人ほどが受験しています。
過去のデータの分析から傾向を読み解いていきます。
2024年 第26回 精神保健福祉士国家資格 試験結果
直近の第26回国家試験について、データと出題内容から分析します。
2024年 精神保健福祉士国家試験の合格率は?
2024年の精神保健福祉士国家試験合格率は70.4%でした。
区分 | 第22回 | 第23回 | 第24回 | 第25回 | 第26回 |
---|---|---|---|---|---|
受験者数(人) | 6,633 | 6,165 | 6,502 | 7,024 | 6,978 |
合格者数(人) | 4,119 | 3,955 | 4,267 | 4,996 | 4,911 |
合格率(%) | 62.1% | 64.2% | 65.6% | 71.1% | 70.4% |
区分 | 男 | 女 | 計 |
---|---|---|---|
人数 | 1,482人 | 3,429人 | 4,911人 |
割合 | 30.2% | 69.8% | 100% |
区分 | 保健福祉系大学等卒業者 | 養成施設卒業者 | 計 |
---|---|---|---|
人数 | 1,684人 | 3,227人 | 4,911人 |
割合 | 34.3% | 65.7% | 100% |
年齢区分 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
~30歳 | 1,898人 | 38.6% |
31~40歳 | 835人 | 17.0% |
41~50歳 | 1,183人 | 24.1% |
51~60歳 | 793人 | 16.1% |
61歳~ | 202人 | 4.1% |
合計 | 4,911人 | 100% |
出典:厚生労働省「第26回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」
2023年 精神保健福祉士国家試験の出題傾向は?
2023年の精神保健国家試験で出題された問題のポイントをまとめました。
- 基本的な内容を問われる問題が多かった。
- 過去の出題と違った視点で出題された問題が増えた。
- 関連する分野からの出題がみられた。
国家試験も26回目となり、出題内容も過去の出題と重複しないよう吟味されるようになりました。
精神保健福祉士としての基本的性格をしっかり認識しておくことや、地域包括ケアシステムを含めた社会の流れを把握しておくことが重要です。
過去の精神保健福祉士国家試験の合格率推移
これまでの国家試験結果について、厚生労働省が発表している数値をまとめました。
記載しているデータは、厚生労働省が掲載している第16回から第26回の合格者発表を参考にしています。
掲載されている項目ごとに、過去10年分のデータをまとめました。
- 受験者数、合格者数の過去推移
- 性別
- 受験資格別
- 年齢別
合格者のデータをそれぞれ解説します。
受験者数、合格者数の過去推移
17回 | 18回 | 19回 | 20回 | 21回 | 22回 | 23回 | 24回 | 25回 | 26回 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
受験者数(人) | 7,183 | 7,173 | 7,174 | 6,992 | 6,779 | 6,633 | 6,165 | 6,502 | 7,024 | 6,978 |
合格者数(人) | 4,402 | 4,417 | 4,446 | 4,399 | 4,251 | 4,119 | 3,955 | 4,267 | 4,996 | 4,911 |
合格率 | 61.3% | 61.6% | 62.0% | 62.9% | 62.7% | 62.1% | 64.2% | 65.6% | 71.1% | 70.4% |
受験者数は、第19回から減少をみせていましたが、第24回から増加し、2022年度の第25回では、再び7,000人を超える受験者数となりました。
第26回も7,000人近い受験者数であることから、カリキュラム変更前の駆け込み需要による増加とも考えられます。
性別ごとの合格者の過去推移
性別 | 17回 | 18回 | 19回 | 20回 | 21回 | 22回 | 23回 | 24回 | 25回 | 26回 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
男(人) | 1,426 | 1,450 | 1,471 | 1,488 | 1,384 | 1,335 | 1,278 | 1,381 | 1,437 | 1,482 |
女(人) | 2,976 | 2,967 | 2,975 | 2,911 | 2,867 | 2,784 | 2,677 | 2,886 | 3,559 | 3,429 |
※第17回~第26回のデータ合計から、1回あたりの平均を算出し作成
合格者の男女別内訳をみると、女性が7割近くを占めています。
このことから、精神保健福祉士は女性が活躍しやすい分野とみることもできます。
受験資格別の合格者の過去推移
17回 | 18回 | 19回 | 20回 | 21回 | 22回 | 23回 | 24回 | 25回 | 26回 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
保健福祉系大学等卒業者 | 1,799 | 1,731 | 1,620 | 1,697 | 1,539 | 1,435 | 1,423 | 1,398 | 1,640 | 1,684 |
養成施設卒業者 | 2,603 | 2,967 | 2,826 | 2,702 | 2,712 | 2,684 | 2,532 | 2,869 | 3,356 | 3,227 |
※第17回~第26回のデータ合計から、1回あたりの平均を算出し作成
受験資格別でみた合格者の比率は、養成施設卒業者が6割以上を占めています。
年齢別の合格者の過去推移
年齢 | 17回 | 18回 | 19回 | 20回 | 21回 | 22回 | 23回 | 24回 | 25回 | 26回 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~30 | 2,199 | 2,117 | 1,951 | 1,969 | 1,817 | 1,677 | 1,663 | 1,660 | 1,886 | 1,898 |
31~40 | 946 | 950 | 978 | 917 | 831 | 824 | 742 | 780 | 917 | 835 |
41~50 | 716 | 782 | 894 | 912 | 935 | 947 | 871 | 1,027 | 1,219 | 1,183 |
51~60 | 431 | 447 | 493 | 461 | 510 | 526 | 539 | 644 | 761 | 793 |
61~ | 110 | 121 | 130 | 140 | 158 | 145 | 140 | 156 | 213 | 202 |
合格者を年齢別にみた人数推移です。30歳以下の人数が多いのは、福祉系大学の卒業予定者が多いためと予想されます。
直近の受験者では、51歳から60歳のミドル世代の合格者が増えている傾向にあります。
出典: 厚生労働省
「第17回精神保健福祉士国家試験合格発表(参考)」
「第18回精神保健福祉士国家試験合格発表(参考)」
「第19回精神保健福祉士国家試験合格発表(参考)」
「第20回精神保健福祉士国家試験合格発表(参考)」
「第21回精神保健福祉士国家試験合格発表(参考)」
「第22回精神保健福祉士国家試験合格発表(参考)」
「第23回精神保健福祉士国家試験合格発表(参考)」
「第24回精神保健福祉士国家試験の合格発表を実施します」
「第25回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」
「第26回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」
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PSW/MHSW転職サポートに登録(完全無料)精神保健福祉士国家試験の難易度について
国家試験の中でも高い合格率である精神保健福祉士。
社会福祉士国家試験の合格率と比較しても、2倍近い合格率となっています。
合格率の高さを見ると難易度が低いようにも感じられますが、実際にはさまざまな要因から高い合格率となっており、他の資格同様、しっかりと準備しなければ合格は難しい資格になっています。
過去のデータからみた精神保健福祉士国家試験の難易度について解説します。
精神保健福祉士の合格率はなぜ高い?
精神保健福祉士の合格率については、国家試験の難易度だけでなく他の要因も合わさっていることが考えられます。
精神保健福祉士国家試験の合格率の高さについて、以下にまとめました。
- 社会福祉士は共通科目が免除される
- 社会福祉士との試験内容の違い
- 精神保健分野に特化した専門科目
それぞれの項目について解説します。
社会福祉士は共通科目が免除される
社会福祉士を取得している、または社会福祉士国家試験と同時受験の場合は、共通科目である11科目が免除となります。
共通科目が免除となれば、専門科目のみに絞った準備ができるため、必然的に勉強時間を効率よく使うことができるでしょう。
実際に、厚生労働省の「精神保健福祉士の現状(令和3年7月27日)」によれば、社会福祉士資格を持った方の受験ルートである、短期養成施設等ルートの合格率が86%程度と最も高くなっています。
他ルートの合格率が25%〜55%であることをみても、共通科目免除で挑む受験者の合格率が資格全体を底上げしていると言ってもよいでしょう。
社会福祉士との試験内容の違い
社会福祉士の受験者数は、精神保健福祉士受験者数の5倍近く、2022年度には36,974名が受験しています。
しかしながら、社会福祉士国家試験合格率は44.2%であり、精神保健福祉士の71.1%と比較しても低いことが分かります。
精神保健福祉士の国家試験とは、共通科目こそ同じものの、社会福祉士の専門科目は、社会福祉士の多様性から勉強すべき制度や分野も多岐に渡ります。
科目数は同じですが、勉強する範囲が広くなるため、社会福祉士国家試験の難易度は高くなっていることが考えられます。
精神保健分野に特化した専門科目
一方、精神保健福祉士の専門科目は、科目名を見ても分かるように、すべての科目が精神保健に関わる分野となっています。
そのため、精神保健福祉分野および関連制度の科目となるため、限定した範囲での勉強に集中することができます。
ただし、気を付けないといけない点として、これまでの国家試験で出題された内容と重ならないよう問題が吟味されているため、しっかりと理解していなければミスをしてしまうことがあります。
精神保健福祉分野の制度や構造、支援方法を覚えるだけでなく、成り立ちや展開を含めた理解が必要です。
どのぐらいの勉強時間が必要?
合格率が高いとはいえ、入念な準備無くしては合格は望めません。
個々にあったスタイルで勉強することが一番ですが、試験日までのタイムリミットが決まっているため効率的に勉強していくことが不可欠です。
国家試験の実施時間が専門科目2時間20分、共通科目2時間15分ということを考慮すると、過去問1回分を行うためには4時間35分が必要となります。
合格するために必要な勉強時間は個人差がありますが、1日2時間から5時間と言われています。勉強を開始する時期によって試験本番までの時間猶予が変わるため、残り期間を念頭に置いた計画が必要です。
国家試験を見据えた勉強方法には、模擬試験や過去問があります。
社会福祉や精神保健福祉は制度改正があるため、過去問を行うとしても過去10年分までがよいでしょう。
過去問10年分を試験時間通りに行うとすると、以下のような時間が必要となります。
過去10年分の試験(1回275分×10)
×
3回(初回・振り返り・確認)
||
8,250分(137.5時間)
1日2時間勉強するスケジュールの場合、およそ70日必要となる計算です。
社会福祉士をすでに取得しており、共通科目が免除となる場合は、専門科目だけに集中でき、過去問を解く時間も短くなるため、1科目あたりに費やせる時間が増やせるメリットがあります。
精神保健福祉士国家試験に合格するための勉強法は?
精神保健福祉士国家試験は年1回のみです。
逃してしまうと次のチャレンジまで1年待たなければなりません。
逆に捉えれば、早く取り組み始めればその分しっかりと勉強できる日数が確保できる試験ともいえるでしょう。
貴重なチャンスを逃さないために、おすすめの勉強法を以下にまとめました。
- 過去問から出題傾向を読み解く。
- 模擬問題で応用力を付ける。
- 対策講座や模擬試験に参加する。
それぞれの内容について解説します。
過去問から出題傾向を読み解く
国家試験の出題傾向や実際の雰囲気を把握するには、過去問にチャレンジすることが取り組みやすい方法と言えるでしょう。
試験を実施する社会福祉振興・試験センターのホームページにも過去問が掲載されていますし、各出版社から販売されている過去問集であればわかりやすい解説が載っているものもあります。
過去問を解くことで自分の苦手な科目を理解し、集中して取り組むことで苦手克服のきっかけをつかむことにもなります。
過去問を解くことを目的とするのではなく、分からない制度や単語を把握し、参考書やインターネットで調べることで理解を深めることがポイントとなります。
模擬問題で応用力をつける
精神保健福祉分野や関連する制度は都度見直しが行われ、国家試験の傾向も年ごとに変化します。
近年の動向を踏まえて作成された模擬問題を解くことで、注目されているポイントを知り、応用力をつけることで国家試験への自信がつきます。
模擬問題は、出版物やインターネットの他、iosやAndroidのアプリもあります。
勉強スタイルに合わせ自分に合ったものを選びましょう。
対策講座や模擬試験に参加する
国家試験の対策講座や模擬試験を、養成施設や出版社が開催しています。
会場開催が多く、受講に費用がかかりますが、本番さながらの緊張感を肌で感じることができ、より実践的な試験対策といえるでしょう。
最近では、リモートやeラーニングでの対策講座も実施されており、より取り組みやすくなっています。
分からない点を質問できるフォロー体制が組まれていることもあり、苦手分野をそのままにしない仕組みが魅力のひとつです。
まとめ
今回の記事では、精神保健福祉士の国家試験についてまとめました。
精神保健福祉士は、社会福祉士・介護福祉士と並んで三福祉士と呼ばれており、精神保健福祉分野だけでなく、最近ではメンタルヘルスや児童福祉分野など、幅広く求められる資格です。
万全の準備で臨めば取得が見込める資格なので、チャンスがある方はぜひ挑戦してみてください。
また、「ケア人材バンク」では、MHSWなどの相談員専門の転職エージェントが無料で転職をサポートしてくれるので、この機会に是非ご登録ください。