ケアマネジャーの採用面接では何を聞かれるのか、注意することはないかなど不安になることも多いでしょう。
ケアマネジャーは不足していると言われていますが、転職においての面接対策は必要です。
面接でよく質問される内容を把握し、事前にシミュレーションしておくと安心できます。
本記事では、面接の前に確認しておくポイントやよく聞かれる質問について解説します。
面接対策としてぜひ参考にしてください。
目次
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ケアマネ転職サポートに登録(完全無料)- 面接の事前準備で、自分の経歴の振り返りや面接先事業所の情報収集が大切。
- 面接でよく聞かれる項目を把握し、受け答えのシミュレーションをする。
- 面接はどのくらい事前準備をするかによって合否が決まる!
ケアマネ採用面接前に確認しておくべきポイント
ケアマネの採用面接は何を聞かれるのか不安になることが多いでしょう。
これから説明する、面接前に確認しておくべきポイントを押さえておけば、必要以上に緊張せずに面接に望めるでしょう。
履歴書・職務経歴書の内容チェック
採用面接前には、履歴書と職務経歴書の内容を確認することが大切です。
特に、自己PRや志望動機、転職理由などを中心に見直しましょう。面接では、書類と話している内容が食い違うと信用がないと思われます。
このように、提出書類と発言の一貫性を持たせることが必要です。
面接先事業所のホームページの確認
面接前に、面接先事業所のホームページを確認して、事業所の理念や事業内容などの情報を把握しましょう。
例えば「御社では福祉用具貸与事業所も運営していますが、福祉用具のレンタルを依頼した場合、納品までに通常何日ほどかかるのでしょうか?」
このように、具体的な質問をすることで、面接官に対して「きちんと調べている」という印象を与えられます。
事業所までの交通手段の確認(対面面接の場合)
自宅から事業所まで、どのように移動するのか交通手段の確認をしましょう。
実際にどのような手段で通勤するのか聞かれることが多いです。
このような項目を確認したら、面接の前に練習として事業所まで行ってみるのも良いでしょう。
指定されたWeb会議ツールの接続確認(オンライン面接の場合)
面接はオンラインで行うことも増えてきており、ZoomやGoogle MeetなどWeb会議ツールの指定があるため、接続できるか確認します。
どのツールを使うのか、パスワードは何か確認しておく必要があります。
また、面接はスマートフォンではなくパソコンを使用した方が良いでしょう。
パソコンの方が画面が大きく相手の表情が見えやすいことや、カメラ位置も設定しやすいためおすすめです。
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ケアマネ転職サポートに登録(完全無料)ケアマネジャーの面接でよく聞かれる質問(回答例付き)
ケアマネジャーの面談で自分の考えをしっかりと伝えるためには、質問に対して受け答えを考えておくことが大切です。
よく聞かれる質問と回答例のポイントを重点的に説明していきます。
共通してよく聞かれる質問
ケアマネジャー経験・未経験を問わず、共通して聞かれる質問があるため確認しておきましょう。
質問:退職理由を教えてください
面接官は、応募者の退職理由と自社の状況を照らし合わせて相性をチェックしています。
退職理由がネガティブなことは、実は面接官も分かっています。
しかし、退職理由を踏まえてどのように仕事をしていきたいのかを伝えることで、強みに変わっていきます。
自分の理想とするキャリアアップをするために退職したということを伝えると良いでしょう。
以前は介護職として勤務していましたが、ケアマネジャーの仕事をしたいと思い異動願いを出していました。しかし、居宅介護支援事業所に欠員が出なかったため退職しました。
質問:転職理由を教えてください
以前もケアマネジャーをしていた場合、なぜ違う事業所に転職したいのか面接官は知りたいのです。
ケアマネ同士は一緒に仕事をすることはないですが、連携を取ることは必要なため、人間関係を大切にしたいというアピールは評価が高くなります。
以前の職場はケアマネジャーの人数が少なく、なかなか困ったことがあっても相談できませんでした。ケアマネジャーになって1年目のため、複数のケアマネジャーがいる事業所に転職をして、それぞれの仕事のやり方などを吸収し、利用者様の支援に活かしていきたいです。
質問:志望動機を教えてください
面接官は、他にも事業所はたくさんあるのにどうして自社を選んだのか気になります。
他ではなくこの施設がよかった動機を明確に答えられれば、面接官に良い印象を与えることができるでしょう。
今までケアマネジャーとして働いてきましたが、さらにスキルアップしたいと考えています。御社のホームページを見させていただいて教育に力を入れているということ、また、ブログの様子から自由に意見を言える雰囲気が印象的だったため、こちらで働きたいと考えました。
質問:これまでどのような仕事をしてきましたか?
ケアマネジャーの資格を取得しているなら、最低でも5年の実務経験があるはずです。
そのため、どのような施設でどのような仕事を任されてきたのか知りたいのです。
ケアマネジャーとして働くうえで、必要な経験やスキルを持っていることをアピールしましょう。
前職では、訪問介護事業所でホームヘルパーをしていました。毎日5件ほどの利用者様のご自宅を訪問し、調理や入浴介助など在宅生活の支援をしてきました。
ケアマネ経験者に対する質問
ケアマネ経験者に対する面談の場合、どのような利用者さんを担当していたか、将来のキャリアアップに対する考え方を知りたいと思っています。
質問:今まで担当したケアプラン件数やどのようなケースを担当してきましたか?
実際に担当していたケアプランの件数や、どのような利用者様を担当していたのか聞くことで、スキルのレベルが分かります。
利用者様を数多く担当していたならスケジュール管理もしっかりとできていると評価され、また困難事例を担当していたなら対処方法も身についていると判断されます。
毎月平均30件の利用者様を担当してきました。
独居や高齢者2人暮らしのケースが多く、1ヶ月1回の訪問では足りないことも多かったです。
質問:ケアマネの仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?
応募者の仕事に対する考え方が社風や企業理念に合う人か、また一緒に働きたい人なのか見ています。
この質問には正解がないため、自分が今まで経験してきたことなどを伝えると良いでしょう。
利用者様の支援は、さまざまな方たちとの連携や調整が必要になります。
そのため、サービス事業所など関わりのある方たちとの連絡や相談をマメにするようにしていました。
質問:主任ケアマネジャー取得に興味はありますか?
ケアマネとして5年勤務すると主任ケアマネの資格を取得できるため、スキルアップしていく考えがあるのか知りたいのです。
もし、今は主任ケアマネ取得に興味がなくても、仕事をしながら考えていくなど前向きな気持ちを伝えましょう。
まだ5年の経験がないため研修の受講資格はありませんが、今後経験を積みながら主任ケアマネを目指していきたいと考えています。
質問:管理者として働くことへの興味はありますか?(主任ケアマネの場合)
ケアマネの管理者になるためには、主任ケアマネの資格が必要です。
ケアマネ不足もあり、主任ケアマネになる方も減っているため、事業所を継続するために主任ケアマネを確保したいのです。
面接官は、絶対に管理者をやりたくないという方より、経験はないけど将来的に挑戦してみたいという前向きな方を採用したいのです。
主任ケアマネの資格はありますが、今まで管理者の業務は行ったことがありません。
しかし、機会があれば挑戦したいと思っています。
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ケアマネ未経験者に対する質問
ケアマネ未経験で面談を受ける場合、今までどのような事業所で何をしていたのかを中心に聞かれます。
質問:基礎資格で従事していた際にどんなことを大事にしてきましたか?
仕事に取り組む姿勢や実績を知ることが質問の意図になります。
前職で成功したことだけでなく仮に失敗があったとしても、その経験からどのように改善をしたのか話すことで、考えながら仕事をしていることが伝わります。
前職は入所施設で介護職をしていました。
チームを組んで仕事をすることが多かったため、コミュニケーションを積極的に取るようにしていました。
結果的に作業効率が上がり利用者様の情報の共有もできたため、良い介護につながったと感じています。
質問:どのようなケアマネジャーになりたいですか?
面接官は、応募者が思っているケアマネジャー像と自社の方針や考えがマッチするのか確認をしています。
どのようなケアマネジャーになりたいかという質問はよくあるため、的外れなことを言わないように回答は必ず考えておきましょう。
ケアマネジャーというのは、利用者様と介護保険の橋渡しになる役目だと思っています。
そのため、利用者様やご家族が言いにくいことも話してくれるような信頼関係を築けるケアマネジャーになりたいと思っています。
質問:どうしてケアマネジャーを目指そうと思ったのですか?
ケアマネジャーを目指した理由を聞く意図は、仕事に対する熱意や適性があるか判断したいためです。
給料面や夜勤がないなど勤務体制についてではなく、利用者様との関わりを通じて、なぜケアマネジャーを目指したのか具体的に述べると伝わりやすくなります。
今までは介護職として仕事をしていましたが、利用者様一人ひとりと深く関わる仕事がしたいと思い、ケアマネジャーを目指そうと思いました。
また、人とのコミュニケーションが好きなため、相談支援業務をしたいと思ったからです。
居宅ケアマネの採用面接の場合
居宅ケアマネの場合、一人で外出することが多いため移動手段が必要です。
また大きな法人や企業の場合、異動の可能性があります。
そのため、必ず聞かれるわけではありませんが、以下のような質問をされることがあります。
質問:訪問手段に問題はないか?
自動車免許を取得しているか、自転車での移動は体力的に問題がないか確認されます。
ケアマネは、利用者様のご自宅に訪問するため、遠方には自動車やバイク、近距離なら徒歩や自転車を利用します。
また、利用者様のご自宅から別の利用者様へ訪問したり、カンファレンスのために病院に行ったりするため、長距離の移動も多いです。
そのため、一人で移動できないと採用は難しくなるでしょう。
質問:別の拠点での業務も可能か?(複数拠点を持っている法人の場合)
規模の大きい法人や企業の場合、複数の拠点を持っていることが多いです。
そのため、ケアマネが足りない拠点での勤務になるかもしれません。
しかし、自宅から遠いなど自分の希望に合わない場合、無理をして「行けます」と答えても勤務が継続できなくなる可能性があります。
冷静に検討して、無理であれば断る勇気も必要です。
施設ケアマネの採用面接の場合
施設ケアマネの場合、入所者の施設サービス計画書を作る仕事をします。
以前は、介護業務を兼ねることもありましたが、最近は兼務なしの施設も増えてきているようです。そのため、以下のような質問はされないかもしれませんが、万が一聞かれた場合を想定して考えておきましょう。
質問:介護業務は問題ないか?
施設ケアマネの業務だけでなく、現場での介護業務ができるのかと聞かれることがあります。
現場の職員は人手が足りないことが多く、また欠勤した職員の代わりにピンチヒッターとして業務を行うことがあるためです。
食事介助やおむつ交換、入浴介助などの業務ができるか答えましょう。
質問:夜勤はできるか?
夜勤ができるかどうか聞かれることがあります。
施設によっては、ケアマネジャーも夜勤のシフトに組み込まれることがあるためです。
体力に不安があるときや家庭の事情などでできないときは、理由を述べて正直に「できない」と答えましょう。
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ケアマネ転職サポートに登録(完全無料)ケアマネジャー面接よく使う【逆質問】質問例
採用面接で面接官に質問することは「悪い印象を持たれるかな?」と思いがちです。
実際の面接官に聞くと、気になったことや心配なことはどんどん聞いて欲しいと言います。
入社してからこんなはずじゃなかったと後悔しないように、しっかり質問してみましょう。
ここからは逆質問と回答例を紹介します。
逆質問:社用車を使って移動ができますか?
利用者様の定期訪問や研修など、移動が多いのが居宅ケアマネの特徴です。
遠方に行く際に社用車が使えないと、自分の車を利用したり他の手段を考えたりする必要があります。
社用車はありますが、ケアマネの人数分はないため、車が足りないときには自家用車を使ってもらうことになります。
逆質問:受け持ち件数はどのくらいですか?
ケアマネが受け持つ利用者様の人数は、居宅ケアマネは39件、施設ケアマネは100件が上限となります。
上限の人数まで担当してほしいのか、積極的に利用者様の人数を増やす必要はないのか、事業所の方針で決まります。
ご入社いただいて1年後くらいまでには、35人担当できるようにしていただきたいです。
逆質問:専用のパソコンや携帯電話はありますか?
法人によって、事務所が訪問看護や訪問介護など別の介護サービスと一緒の場合があります。
パソコンが共有であれば、他の人が使っていると使用できません。
携帯電話の支給がない場合、緊急時などは自分の携帯電話から利用者様や家族に電話することになります。
ノートパソコンは1人1台支給します。
携帯電話も支給があるので、利用者様やご家族にご連絡する際は、そちらをお使いいただきます。
ケアマネの採用面接で、面接官がよくチェックするポイント
面接官は面談の時間を通じて、応募者の人柄や人間性、コミュニケーション能力を判断しています。
「前職では何人の利用者様を担当していましたか?」という質問に対して「医療が必要な利用者様が多く、医師との連携が大変でした」など、面接官が質問した内容に対しての返答が的外れだと、利用者様相手でも同じような対応をするのかと不安になります。
そのために想定問答を準備しておくと良いでしょう。
ここからは、面接官がチェックしているポイントを説明していきます。
経験・スキルマッチング
履歴書や職務経歴書に今までの経験やスキルは記載していますが、そこに書ききれなかったことは面接で説明しましょう。
面接官は、グチや文句など後ろ向きな人より、ポジティブな気持ちで仕事のできる人が欲しいと思っています。
そのため、今の自分に足りないこと、それをふまえて今後どうしていきたいか、チャレンジしたいことなどを話せるようにしておくと良いです。
人柄・コミュニケーション力
ケアマネの仕事は相談支援業務であり、コミュニケーション能力が問われます。
不採用の理由として聞くのが「事業所の雰囲気と合わない」「利用者様やご家族と上手にコミュニケーションを取れるか不安」という理由があります。
ケアマネは一人で自宅に訪問し、利用者様やご家族と話したりサービス事業所とのやり取りをしたりするため、管理者としてはその現場を見ることができません。
そのため、言葉遣いや人柄を面接でしっかりと見極めたいのです。
普段コミュニケーション能力に問題がない方でも「面接では緊張しすぎて上手く話せなかった」と本来の自分の姿を見せられず、不採用となるケースが多くみられます。
そのため、伝えたい内容を面接で確実に言えるように、準備が必要なのです。
まとめ
ケアマネジャーの採用面接では、仕事に対する考えや今後どのように仕事をしていきたいのかなど、自分の考えを話します。
そのため、事前の準備をしておかないと、面接で質問されたときに思うような受け答えができずに、自分の考えが十分に伝わらなくなってしまいます。
事前準備をすることで、頭の中の整理もでき不安も少なくなるでしょう。
面接で、あなたの魅力をしっかりと伝えてきてください。
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今までの経験から、具体的なアドバイスができるため、面接の前に不安や心配なことがあれば相談してください。
具体的な転職のタイミングが決まっていなくても、まずは情報収集でのご相談も無料ですので、是非お問い合わせください。
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