サービス管理責任者になるためには実務経験要件を満たし、所定の研修を受講する必要がありますが、どのような研修が必要かわかりにくいと感じていませんか?

本記事では、熊本県のサービス管理責任者等研修についてまとめてみました。

この記事の要点まとめ
  • 熊本県のサビ管・児発管に必要な基礎研修、実践研修の詳細が分かる
  • サビ管の資格を継続するためには、5年ごとに更新研修の受講が必要
  • 提出が必要な事前課題についても解説!

熊本県のサービス管理責任者研修及び児童発達支援管理責任者 基礎研修について 

令和6年度の基礎研修は以下のようになります。

サビ管・児発管の基礎研修の概要

令和6年度は前期と後期の計2回開催予定。後期については11月頃募集予定となっています。下記では前期の日程を記載。

研修名熊本県サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者 基礎研修
対象者サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者として従事しようとする者。
実施主体一般財団法人 保健福祉振興財団
研修申し込み令和6月7月26日(金)17時
研修日程〇講義
令和6年9月6日(金)

〇演習(2日間)
令和6年9月18日(水)・9月19日(木)
令和6年10月9日(水)・10月10日(木)
令和6年10月29日(火)・10月30日(水)
令和6年11月19日(火)・11月20日(水)
令和6年12月10日(火)・12月11日(水)
研修内容〇講義(1日間)と演習(2日間)の計3日間。
講義:指定会場での講義受講。
演習:日時・会場指定での集団演習。
定員講義・・372名(予定)
演習・・各回60~84名程度(予定)
基礎研修受講料27,500円(税込)

出典元:熊本県
出典元:一般財団法人保健福祉振興財団

サビ管・児発管の基礎研修の受講資格・要件 

受講対象者は、指定障がい福祉サービス事業所において、サービス管理責任者として従事しようとする方または、指定障がい児入所施設及び指定障がい児通所支援事業所において、児童発達支援管理責任者として従事しようとする方です。
下記の業務内容に応じ、通算して右欄の年数以上の実務経験が必要です。

※サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者の基礎研修修了者となるためには、本研修に加え「相談支援従事者初任者研修」の講義課程を修了する必要があります。

研修受講に必要な実務経験の要件

業務研修受講実務経験年数
相談支援業務  3年
社会福祉主事任用資格等を有しない者による直接支援業務  6年
社会福祉主事任用資格等を有する者による直接支援業務  3年
国家資格等による業務に3年(児童発達支援管理責任者の場合は5年)以上従事している者による相談支援業務又は直接支援業務  1年

サービス管理責任者または児童発達支援管理責任者について詳しく知りたい方は以下を参照ください。

サービス管理責任者(サビ管)とは?資格取得、仕事、役割を詳しく解説

児童発達支援管理責任者(児発管)の資格取得・要件、仕事内容を徹底解説!

出典元:熊本県
出典元:一般財団法人保健福祉振興財団

サビ管・児発管の基礎研修の事前課題

基礎研修の事前課題は以下のようなものです。

  1. 演習で使用する事例資料を読み込む。
  2. ①をもとにアセスメントシートを作成する。

事前課題は演習で使用する事例になるので、研修までに熟読しておきましょう。

メモをとったりアンダーラインを入れたりすると理解が深まります

熊本県のサービス管理責任者研修及び児童発達支援管理責任者 実践研修について

令和6年度の実践研修は以下のようになります。

サビ管・児発管の実践研修の概要

研修名熊本県サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者 実践研修
実施主体一般財団法人 保健福祉振興財団
研修申し込み令和6年4月22日(月)
※Dコースに関しては令和6年11月頃募集開始
研修日程Aコース:令和6年5月28日(火)・29 日(水)・30日(木)
Bコース:中止
Cコース:令和6年8月6日(火)・7日(水)・8日(木)
Dコース:令和7年1月頃実施(予定)
研修内容〇講義と演習の計3日間。
日時・会場指定での集団研修。
定員348名(予定)
各回72~102名
実践研修受講料30,000円(税込)

Dコースに限り申込受付は令和4年度に熊本県で実施した基礎研修修了者が優先となります。

出典元:熊本県
出典元:一般財団法人保健福祉振興財団

サビ管・児発管の実践研修の受講資格・要件 

以下の①もしくは②に該当し、サービス管理責任者または児童発達支援管理責任者として従事している者もしくは従事しようとしていて、受講者自身が関わっている実事例を用いた事前課題の作成ができる方。

①サービス管理責任者等基礎研修の修了者
基礎研修修了者となった後、下記1もしくは2の実務経験(OJT)等を満している者。

1.指定障害福祉サービス事業所等において、相談支援業務または直接支援業務に従事した経験が、本研修開始日前までの 5 年間に通算2年以上ある。

②下記a,b,cをすべて満たしている。
a.サービス管理責任者等基礎研修受講時(相談支援従事者初任者研修講義部分は含まない)に既にサービス管理責任者等の配置に係る実務経験を満たしている。
b.指定障害福祉サービス事業所等において通算6ヶ月以上、個別支援計画作成の業務に従事している(目安:10 件以上)。
c.bの業務に従事する旨を指定権者に届出を行っている。

2.サービス管理責任者等更新研修未修了者
平成30年度以前のサービス管理責任者等研修および相談支援従事者初任者研修講義部分を修了しており、本研修申し込み締切時点で、サービス管理責任者等更新研修の修了者となっておらず、現在サービス管理責任者または児童発達支援管理責任者としての資格を失効していている者。

出典元:熊本県
出典元:一般財団法人保健福祉振興財団

サビ管・児発管の実践研修の事前課題

実践研修の事前課題は以下のようなものです。

  1. 「サービス管理責任者等基礎研修終了後、実践研修受講までに取り組んだこと」についてまとめる。
  2. 「事例検討会報告様式」の作成

②については、支援者自身が現在抱えている事例(困っていること)を取り上げます。

また、地域連携に関する演習ワークシートの作成、関係機関や相談支援専門員、自立支援協議会と連携しているか、またどのような連携をしているかといったことについても記述します。
地域の自立支援協議会について調べ、記述する項目もあります。

事例報告作成については、利用者様の個人情報に注意しながら報告する事例をまとめましょう。

出典元:熊本県
出典元:一般財団法人保健福祉振興財団

熊本県のサービス管理責任者研修及び児童発達支援管理責任者 更新研修について 

令和6年度の更新研修に関する詳細情報はまだ発表されていません。

サビ管・児発管の更新研修の概要

研修名熊本県サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者更新研修
対象者令和元年度~2年度の更新研修を修了者のうち、サビ管、児発管、管理者または相談支援専門員として働いている方、もしくは、今回の更新研修の受講開始日前までの過去5年間のうち、通算して2年以上働いていた方。
実施主体一般財団法人 保健福祉振興財団
研修申し込み2024年12月26日まで
研修日程A:2025年2月6日、7日
B:2025年2月20日、21日
C:2025年3月5日、6日
研修内容講義及び演習で計2日間
定員270名
受講料26,400円(税込)
※テキスト代込

出典元:熊本県
出典元:一般財団法人保健福祉振興財団

サビ管・児発管の更新研修はいつまでに受ければいい?

更新研修は実践研修もしくは更新研修修了した後、5年ごとに受講する必要があります。更新研修を受講しないとサビ管・児発管としての資格を保有できなくなるので注意しましょう。

更新研修の受講期間の数え方は修了年度を起点とします
起点となる年度の翌年度から5年度毎に1回更新研修の受講が必要です
例えば、昨年度までに1回更新研修を修了された人は、受講した更新研修修了年度の翌年度から5年度間の間に受けることとなります。

まとめ

熊本県のサビ管、児発管に必要な研修についての詳細情報をまとめました。
都道府県ごとに研修日程や費用などが異なりますので、ご自身の働いている事業所の対象エリアでの研修情報を正しく把握し、認識に間違いが無いよう注意してください。

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